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更新日:2023/4/18

薬剤師がいつでも転職できる時代は終わろうとしている

「薬剤師過剰時代」

この言葉を聞いたことがある薬剤師の方は、数多くいらっしゃると思います。

現場で活躍されている薬剤師さんは、日々のお仕事や求人情報を見ると到底想像ができていないのが現状ではないでしょうか。

しかしながら、転職市場を見ると50代、60代の転職がコロナ禍から難しくなっておりましたが、

 

 

最近では30代、40代で現場の最前線で活躍する薬剤師さんの転職も難しくなっています。

専門的なスキルや資格を有していても「年収の壁」により転職できないケースが増えています。

30代、40代で活躍されている薬剤師さんは年収600万~750万円の収入を得ています。中には800万円を超える年収の方も多いと思います。

コロナ禍以降、ランニングコストの増加や薬価差益の減収など薬局運営の課題は多くなり、

転職先で現状の年収を維持することが難しいのが現状です。

しかし、20代の方の年収は400万円~550万円とまだまだこれからキャリアアップができる可能性が大いにあります。

今の会社でキャリアアップを目指すか、新しい環境でチャレンジするか20代のうちに一度考えてみることも必要な時代なのかもしれません。

ネクストジョブでは、薬剤師のキャリアアドバイザーが「市場」「エリア」「スキル」「将来性」の観点から若手薬剤師の転職をサポートいたします。

お気軽にご相談ください。

 

出典:第13回薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会 令和5年3月29日 資料2-1-1(厚生労働省)を加工して作成

「薬剤師の偏在」

一方、厚生労働省では、次のような話し合いが行われております。

令和3年6月に厚生労働省「薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会」において、仮に現状の入学定員を維持した場合、

将来的な薬剤師の供給過剰ひいては待遇面を含む就職先の確保が困難となり、優秀な学生確保が困難となる可能性等に対する懸念が示され、

「入学定員数の抑制も含め教育の質の向上に資する、適正な定員規模のあり方や仕組みなどを早急に検討し、対応策を実行すべき」

との報告がとりまとめられており、「大学、短期大学、高等専門学校の設置等に係る認可の基準の改正」において

第1条第1項第5号に、「薬剤師の養成に係る大学等の設置及び収容定員の増加でないこと」を新たに追加し、

臨床薬学に関する学科の設置及び収容定員の増加を抑制する。とされています。*厚生労働省 第13回薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会 資料 抜粋

とはいえ同検討会では、薬剤師偏在指標を算定し「薬剤師の従事先には業態の偏在や地域偏在があり、特に病院薬剤師の確保は喫緊の課題」ともしている。

今後は、「偏在を解消するための薬剤師確保の取組が必要であり、医療計画における医療従事者の確保の取組等を含め、地域の実情に応じた効果的な取組を検討すべき。」

とも提言されており。そのため、今後転職を成功させるには、まずは薬剤師が置かれている現状を把握することが大切と言えるでしょう。

出典:第13回薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会 令和5年3月29日資料1-1-2(厚生労働省)を加工して作成

 

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