更新日:2023/4/18
冬の“ヒートショック”予防
日々冷え込みが増して来ていますが、皆様ご体調管理は出来ていますか?(^^)
寒い時期だからこそ、入浴がより心地良く感じる季節かと思います。
ですが、そんな心地良さの反面、気を付けなくてはならないのが“ヒートショック”です。(´゚д゚`)
ヒートショックとは?
皆さんは“ヒートショック”と言う言葉を耳にしたことはありますか?
ヒートショックとは、気温の変化によって血圧が上下してしまい、心臓や血管に疾患が起こってしまう事を指します。
この血圧の上下に伴い、脳出血や大動脈解離、脳梗塞、心筋梗塞 等の病気が起こってしまいます。
ある1年のデータでは交通事故死亡人数が約7,000人であったのに対し、ヒートショックの死亡者数は約14,000人と2倍だったと言うデータがあります。
時期としては10月頃から増え、1月が最も多くなると言われています。
どんな人に多い?
ヒートショックは65歳以上の高齢者、高血圧や糖尿病等の動脈硬化の基盤がある方、肥満や睡眠時無呼吸症候群、不整脈をお持ちの方が影響を受けやすいと言われています。
下記のチェックリストに該当する方、又はご家族の中に該当する方がいらっしゃる場合は予防措置を取った上で気を付けてあげて下さい。
□65歳以上
□高血圧、糖尿病、動脈硬化がある
□肥満、睡眠時無呼吸症候群、不整脈がある
□一番風呂が好き
□熱い風呂が好き
□浴室に暖房設備がない
□30分以上お湯に浸かっている
□飲酒後にお風呂に入ることがある
予防のポイント
・脱衣所や浴室は暖かく
暖かいリビングから脱衣所に移動した際の温度変化を軽減するために、暖房器具を置くなどの工夫をしましょう。
浴槽にお湯が溜まっている場合にはふたを外しておくと浴室の温度を上げることができます。
・お風呂の温度は低めに設定
お湯の温度は41度以下にしましょう。お風呂の温度が42℃以上になると、心臓に負担をかけると言われています。
適正温度として38~40℃に設定して入浴することが勧められています。
また、入浴する際は手や足などの心臓から遠い場所にかけ湯をして体をお湯に慣れさせましょう。
首までお湯に浸かることも心臓に負担をかけるので、浸かるとしても胸のラインくらいまでにすると良いでしょう。
・ゆっくりとお風呂から出る
お湯に浸かっているときは、体が温められ、血管が弛緩して血圧が低下しています。
その状態で急に立ち上がると、脳まで血を運ぶことができず、めまいを起こしたり、失神することがあります。
お風呂から出る時はゆっくり立ち上がることを心がけましょう。
・飲酒後の入浴は控える
飲酒をすると血圧が下がります。入浴中も血管が拡張して血圧が下がります。
飲酒後の入浴は、血圧が二重に下がりやすく危険な状態です。飲酒後の入浴は、控えるようにしましょう。
・入浴前に血圧を測定
高齢者の場合、血圧が高くて体調が悪くても気付きにくいため、入浴前に血圧を測定すると良いそうです。
体調を知る目安になり、血圧が高いときは、用心して下さい。
また、室温が低くても血圧は上がります。温度の管理も一緒に行うと良いでしょう。
上記に該当しない若い方も油断は禁物です。ヒートショックは高齢者以外にも起こっています。
50歳以下の方が搬送されたケース有り、その方は深夜に入浴されていたようです。
一人暮らしの場合は、銭湯なども活用し、深夜や疲れているときは、浴槽につかる入浴は控えるようにしましょう。
ご家族が一緒にお住いの方は、家族にひと声かけ、家族の方も定期的に様子を見てあげましょう。
「意識を失って水を吸い込んだら、5分が生死の分かれ目です。気を失ってもお風呂のふたにもたれかかって、助かることもあります。
浴槽にふたを置くことも予防対策になります」と言うお話もあるので、是非参考にしてみて下さい。
入浴後の血圧変動にも注意
ヒートショックは、入浴中に多発していますが、実は入浴“後”も注意が必要です。
救急搬送される中には、温まった体が急に冷えて、数時間後にリビングで亡くなっていた事例もあるそうです。
血圧の変動は入浴後、数時間は続きます。急激な温度変化に十分に気をつけましょう。
いかがでしたでしょうか?
以前、とても疲れた際に入浴をすると更に体力を使い、逆に目が覚めてしまう事もあると耳にした事があります。
日常何気なくしている入浴も実は身体に負担がかかる事があると言う事ですね。
新型コロナの第6波を懸念されていますので、しっかりとした体調管理をし、免疫力を下げないようにしていきましょう。
皆さんも独自の入浴方法で「これは良いよ」と言う入浴方法等あればお気軽にご一報下さい(^^)
コラムやFacebook等で皆さんでシェアしていきたいと思います(^_-)-☆
※参考:済生会
:Omron