更新日:2022/11/29
新型コロナウイルスの飲み薬「ゾコーバ」について
皆さん、新型コロナウイルスの飲み薬「ゾコーバ」についてはお耳に入っておりますでしょうか?
ゾコーバとは国内の製薬会社として初めて塩野義製薬が開発した新型コロナの飲み薬の名称で、今月22日に国が使用を承認し、重症化リスクの低い患者も軽症段階から服用できるのが特長です。
今回、ゾコーバの使用承認から流通までの予定を、当初の予定では12月初頭から供給開始の予定でしたが前倒しとなり、11月28日から本格的な供給を開始する事となったそうです。
供給されるのは全国の約2900の医療機関等で、各都道府県などのホームページで公開される予定となっております。
ゾコーバはどんなお薬?
国内初の飲み薬と言っても、「どんなお薬なの?」と心配な方もいらっしゃるかと思います。
特徴としまして、前述と重複するところではありますが、軽症の段階から服用可能で、重症化するリスクが高い患者を対象にしていたこれまでの薬と違い、重症化リスクの低い患者でも服用出来ます。
これまでに、新型コロナウイルスの治療薬として承認されたのは、飲み薬や点滴等9種類で、軽症・中等症の患者に使える薬もありましたが、糖尿病やさまざまな呼吸器疾患、肥満など重症化リスクのある人に限定されており、重症化リスクの低い人に対する治験は行われていなかった上、供給量も限られていました。
「ゾコーバ」は、インフルエンザの「タミフル」のように広く使えるイメージの飲み薬で、12歳以上なら重症化リスクが低い人でも使用することが出来るそうです。
薬の効果は??
「どんな薬かはわかったが、肝心の効果は?」と気になるところですよね。
効果についてですが、治験を日本など3か国でことし2月から7月中旬にかけて重症化リスクがない人やワクチンを接種した人を含めた、12歳から60代までの軽症から中等症のコロナ患者1821人を対象に実施
⇒発症から3日以内に服用を開始したグループでは、オミクロン株に特徴的なせきや喉の痛み、鼻水・鼻づまり、けん怠感、発熱・熱っぽさの5つの症状すべてが7日前後でなくなり、症状が出ていた期間が約24時間短縮
〇TBSニュース 引用
・34歳の男性 ワクチン3回接種 発症:24日の午前10時ごろ
症状:発熱(38.9度)、咳、悪寒、体の痛みなど
ゾコーバ服用:24日の午後10時ごろ
⇒症状に関しては、夜中、熱が39.5度まで上がったが、朝には37度に下がり、悪寒や体の痛みなども改善。25日午後5時時点では重い症状はない。
・52歳の女性 ワクチン4回接種 発症:24日の正午ごろ
症状:発熱(36.7度)、咳、のどの痛み、けん怠感など
ゾコーバ服用:24日の午後9時半ごろ
⇒症状の変化に関しては、服用後2時間半後に最初熱は低かったので、コロナの影響もおそらくあると思うが熱が39度、また動悸もあった。しかし、朝になると熱は36度台まで下がり、けん怠感や咳などが改善した。そして症状が改善する中で、新たに頭痛を感じる。「新薬への心配もあったけれども、体がすごく楽になったので服用してよかった」と感想を話しています。
・40歳の男性 ワクチン2回接種 発症:23日の午後4時ごろ
症状:発熱(39.2度)、咳、けん怠感、頭痛など
ゾコーバ服用:24日の午後10時ごろ
⇒服用後1時間後は38.6度と熱は少し下がったが、効果はあまり感じられない。ただ、朝には36.8度に下がり、けん怠感や頭痛なども改善。咳やのどの痛みは残る。男性は「朝起きたら熱が下がっていてびっくり。効果のある薬だと思う」と振り返っています。
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上記のようなデータと、実際に使用された方達の声になります。
誰でも使えるの?
使用できる幅は広いものの、一定条件については使用出来ない事も有るそうです。
併用できない薬としては36種類、妊婦や妊娠している可能性がある患者には使えませんので、病院でしっかりと相談をして頂いた上で、ドクターが判断頂く形となります。
実際期待値も高いお薬ではありますが、緊急承認と言う事もありますのと、慎重に進めるべきとの声も多々有るようですので、今後も目の離せないニュースかと思いますので、一緒に注目していきましょう。