更新日:2024/1/26
2024年調剤報酬改定における薬局関連の主な改定項目のまとめ
中医協より2024年調剤報酬改定について短冊が発表されました。
個別改定項目について薬局関連についてまとめました。
具体的な内容については、短冊を確認してください。
I-1 医療従事者の人材確保や賃上げに向けた取組
- 地域医療への貢献を重視し、薬局の体制確保に関連する調剤基本料等が見直されます。
II-1 医療 DX の推進による医療情報の有効活用、遠隔医療の推進
- 医療情報・システム基盤整備体制充実加算の見直しや医療 DX 推進体制整備加算の新設など、医療情報の有効活用と遠隔医療の促進が含まれます。
II-7 かかりつけ医、かかりつけ歯科医、かかりつけ薬剤師の機能の評価
- かかりつけ薬剤師指導料や服薬管理指導料の見直しがあり、かかりつけ薬剤師の機能評価が行われます。
II-8 質の高い在宅医療・訪問看護の確保
- 在宅医療における薬学的管理の評価や注射による麻薬の投与に係る評価の新設など、在宅医療の向上に関する多岐にわたる改定があります。
III-6 口腔疾患の重症化予防、口腔機能低下への対応の充実、生活の質に配慮した歯科医療の推進
- 医歯薬連携の推進があり、口腔疾患の対応や歯科医療の向上が重視されます。
III-7 薬局の地域におけるかかりつけ機能に応じた適切な評価、薬局・薬剤師業務の対物中心から対人中心への転換の推進
- 薬局薬剤師の業務実態に応じた薬学管理料の見直しや対人中心への転換が進むような評価項目が含まれます。
III-8 薬局の経営状況等も踏まえ、地域の患者・住民のニーズに対応した機能を有する医薬品供給拠点としての役割の評価を推進
- 薬局の機能評価に関する複数の改定が行われ、地域の患者・住民のニーズに適した医薬品供給拠点としての役割が重視されます。
III-9 医薬品産業構造の転換も見据えたイノベーションの適切な評価や医薬品の安定供給の確保等
- 長期収載品の保険給付の在り方の見直しや医薬品の取引状況に関する報告の見直しなど、医薬品のイノベーションと供給の安定性に焦点が当てられます。
IV 効率化・適正化を通じた医療保険制度の安定性・持続可能性の向上
• 後発医薬品の使用促進や医薬品の適正使用推進に関する改定があり、医師・病院薬剤師と薬局薬剤師の協働も重視されます。