更新日:2026/1/8
Gmailの「他社アカウント統合」が2026年に終了へ

Gmailについて他サーバーとの連携が出来なくなってしまう
皆様こんにちは<m(__)m>
Gmailについて他サーバーとの連携が出来なくなってしまう事をご存じでしょうか?(^^;
会社のメールアドレスを他サーバーで取られている企業の担当者さんは対応を迫られていると思います。
弊社でも対応を進めるにあたり、お困りの方もいらっしゃるかと思いまとめてみました<m(__)m>
Q&Aもご準備いたしましたのでよかったら最後までご覧いただければと思います。
利便性とセキュリティの狭間で揺れるメール運用の転換点
多くのユーザーにとって、Gmailは単なるメールサービスではなく、あらゆる連絡先を集約する「メールの司令塔」のような存在です。プライベートのYahoo!メールや仕事用の独自ドメインメールをGmailに統合し、一つの画面ですべてを管理している方も多いのではないでしょうか。
しかし、その「当たり前」の利便性が大きな転換期を迎えようとしています。Googleは、2026年1月より、Gmailにおける外部サーバー・外部アカウントとの連携機能の一部を終了することを発表しました。
今回は、この変更が私たちのメール環境にどのような影響を与えるのか、そしてどのような対策を講じるべきなのか、システム的な視点から深掘りしていきます。
何が使えなくなるのか? 終了する2つの主要機能
今回のアップデートで大きな影響を受けるのは、主に以下の2つの機能です。
1. 「Gmailify」のサポート終了
Gmailifyとは、Yahoo!メールやOutlook(Hotmail)などの他社メールアカウントを、Gmailのアカウントを持っていない状態でもGmailのUI(ユーザーインターフェース)で利用できる機能です。
この機能の最大の特徴は、他社のメールでありながら、Gmailの強力な「スパム対策」や「カテゴリ分け(プロモーション、ソーシャルなど)」といった付加価値を享受できる点にありました。2026年1月以降、この「他社アカウントにGmailの機能を被せる」という使い方ができなくなります。
2. 「POPによる他社アカウントのメール確認」の終了
古くからのユーザーにとってより影響が大きいのが、POP3プロトコルを使用したメールの取得機能の終了です。
これは、外部のメールサーバー(プロバイダメールや自社のレンタルサーバーなど)から、Gmailが定期的にメールを取りに行く(フェッチする)仕組みです。「設定」の「他のアカウントのメールを確認」項目から利用していた機能ですが、これもサポート対象外となります。
なぜGoogleは「外部連携」を切り離すのか
Googleが長年提供してきたこれらの機能を終了させる背景には、主に「セキュリティの強化」と「プロトコルの近代化」があります。
現在、メールの世界では「パスワードによる認証」から「OAuth2(オーソドックスなログイン画面を経由する認証)」のような、より安全な認証方式への移行が加速しています。今回終了の対象となっているPOP3は非常に古いプロトコルであり、多要素認証(MFA)との相性が悪く、セキュリティ上の脆弱性になりやすいという側面があります。
また、Googleとしては自社エコシステム内での体験を最適化したいという意図も見え隠れします。外部の古いサーバーからメールを取得する際、遅延が発生したり、サーバー側の仕様変更で同期が切れたりといったトラブルが絶えません。これらを切り離すことで、Gmailというプラットフォームの安定性と安全性を高める狙いがあると考えられます。
私たちのメール運用はどう変わる? 影響を受けるユーザー
この変更により、以下のような運用をしている方は、2026年1月までに設定を見直す必要があります。
【 Gmail一括管理 派 】
Yahoo!やOutlook、プロバイダメールをGmailに集約して、一つの受信トレイでチェックしていた個人ユーザー。
【 独自ドメイン利用の個人事業主 】
レンタルサーバーで運用している仕事用メールを、Gmailの画面からPOPで受信していたユーザー。特に、仕事のメールをGmailで一元管理している場合、ある日突然メールが届かなくなるという事態を避けるため、早急な移行プランの策定が必要です。
今から検討すべき「3つの代替案」
サポート終了までにはまだ猶予がありますが、直前で慌てないために、以下のいずれかの方法への移行を検討しましょう。
① Gmailアプリの「アカウント切り替え」を利用する
スマートフォン版のGmailアプリや、PCのブラウザ版では、複数のGoogleアカウント(または他社アカウント)を簡単に切り替えて表示する機能があります。一通の受信トレイに「混ぜる」のではなく、アカウントごとに「切り替える」という運用へのシフトです。これが最もGoogleが推奨している形と言えるでしょう。
② 「メール転送」設定への切り替え
外部サーバー(Yahoo!やレンタルサーバーなど)側で、届いたメールをGmailのアドレス宛に自動転送する設定に変更する方法です。
これならGmailの画面で引き続きメールを読むことができます。ただし、SPFやDKIMといった送信ドメイン認証が正しく設定されていない場合、転送されたメールが「なりすまし」と判定されてスパムフォルダに入ってしまうリスクがある点には注意が必要です。
③ 有料版の「Google Workspace」や専用クライアントの利用
独自ドメインを運用している場合は、これを機にGoogle Workspace(旧G Suite)へ移行し、ドメインそのものをGoogleのインフラで管理するのが最も確実です。また、一括管理にこだわるのであれば、OutlookやThunderbirdといった、複数のアカウントを統合管理するために設計された専用のメールクライアントソフトに回帰するのも一つの手です。
【Q&A】Gmailの外部連携終了に関するよくある質問
今回の変更について、ユーザーの皆様から想定される疑問をQ&A形式でまとめました。
Q. 2026年1月以降、Gmail自体が使えなくなるのですか?
A. いいえ、Gmail(@gmail.comのアドレス)そのものは引き続き利用可能です。使えなくなるのは「Gmail以外のメールアドレス(Yahoo!やプロバイダメールなど)を、Gmailの画面で一括管理する一部の機能(POP/Gmailify)」のみです。
Q. すでにGmailに取り込んだ過去のメールも消えてしまいますか?
A. いいえ、消えません。これまでPOP受信やGmailifyで取得し、Gmail内に保存されている過去のメールは、2026年1月以降もそのまま残ります。終了するのは「新しく届くメールの自動取得」です。
Q. 外部のメールサーバーから「転送」してGmailで受け取るのは大丈夫ですか?
A. はい、可能です。外部サーバー側(送信元)の自動転送機能を使ってGmailへ送る分には、今回の制限には該当しません。ただし、転送設定では「なりすましメール」と判定されやすくなる場合があるため、送信元のドメイン認証(SPF等)の設定状況を確認することをお勧めします。
Q. スマートフォンのGmailアプリで、複数のアカウントを切り替えて使うのは影響ありますか?
A. 影響ありません。アプリ内で「アカウントを追加」し、画面右上のアイコンから表示を切り替えて使う分には、今後も引き続き他社アカウント(Yahoo!やOutlook等)を利用可能です。
Q. なぜPOP3による受信が終了するのですか?
A. 主な理由はセキュリティの向上です。POP3は歴史の長いプロトコルですが、最新の認証方式(OAuth2など)に対応していないことが多く、不正アクセスのリスクを低減するためにGoogleはより安全な接続方式への移行を促しています。
まとめ:変化を「整理」のチャンスに
Gmailが外部サーバーとの連携を縮小するのは、インターネット全体が「より安全で、よりモダンな接続環境」を目指していることの現れでもあります。
2026年1月という期限は、まだ先のように感じられます。しかし、長年蓄積されたメール環境を変更するには、データのバックアップや取引先への連絡、各種サービスへの登録変更など、意外と手間がかかるものです。
まずは自分が現在、どのような仕組みでGmailを使っているのか(POPなのか、転送なのか、Gmailifyなのか)を再確認することから始めてみてください。システムの進化に合わせ、自身のデジタル環境をデトックスし、最適化する良い機会になるはずです。






