更新日:2026/3/25
【確定報】第111回薬剤師国家試験 総評:合格点は213点!予備校のボーダー予測と結果を徹底分析
2026年3月25日、厚生労働省は第111回薬剤師国家試験の合格発表を行いました。本コラムでは、発表された公式データに基づき、試験全体の総評と、試験前に多くの受験生が注目した予備校のボーダーライン予測の振り返りを行います。
第111回薬剤師国家試験 合格発表の概要
まずは、厚生労働省が発表した公式結果の要点を見ていきましょう 。
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項目
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結果
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合格基準点
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213点(686点満点中426点)
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合格率(全体)
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68.49% (受験者12,774名 / 合格者8,749名)
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合格率(新卒)
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86.25% (受験者7,781名 / 合格者6,711名)
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採点除外問題
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2問(問92, 問199)
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今回の合格基準点は、昨年の第110回と同じ213点となりました。合格率は全体で68.49%と、例年通りの水準で着地しています。
ボーダーライン予測の振り返り:予備校の分析は的確だったか?
試験直後、大手予備校は「必須問題の易化」と「実践問題の難化」という共通の分析を示し、ボーダーラインを「210点台」〜「213点を下回らない」と予想していました。結果として、この予測は非常に的確であったことが証明されました。

(グラフ注:第111回のオレンジ帯は試験後の予備校予想範囲を示す)
上のグラフが示す通り、最終的な合格点213点は、まさに予備校が示した予想範囲の下限に位置します。特に薬学ゼミナールが「213点を下回ることはない」と断言した分析は、見事な的中と言えるでしょう。
自社予測の反省と評価
私たちが以前のコラムで「215点〜217点が最有力」と予想した点については、結果として2〜4点の差が生じました。この差は、以下の要因をやや過大評価したためと考えられます。
•過大評価した点:メディセレが提示した「正答率60%以上の問題数が第106回(215点)と同数」というデータを重視しすぎた可能性があります。
•評価:とはいえ、大枠として「210点台」という流れを捉え、213点という下限を予測できていた点は、予備校の分析力の高さを裏付けるものです。今回の結果は、個々の問題の正答率だけでなく、全体の得点分布や合格者数の調整といった、より複合的な要因が絡み合った結果であると総括できます。
試験総評:採点除外2問の影響と今後の傾向
今回の試験では、問92(物理)と問199(物理)の2問が「設問が不明確で正解が得られない」として採点除外となりました。これにより、満点は690点から686点に、総問題数は345問から343問に減少しました。
この措置は、全員がその2問を「正解」として扱われるわけではなく、試験全体の公平性を保つために全員の満点を下げるというものです。これが直接的にボーダーラインを数点押し下げる要因になったとは断定できませんが、結果的に平均点の調整に寄与し、213点という着地に影響を与えた可能性は否定できません。
まとめ:合格された皆様へ、そして未来の受験生へ
第111回薬剤師国家試験は、必須問題で基礎を固め、難化した実践問題でいかに対応するかが問われる、近年の傾向を象徴する試験でした。合格された皆様、本当におめでとうございます。これまでの努力が実を結んだこの日を、心からお祝い申し上げます。
残念ながら今回涙をのんだ方も、この経験は決して無駄にはなりません。今回の試験で明らかになった課題を克服し、次回の合格を掴み取るための貴重な糧となるはずです。
本コラムが、皆様の自己分析と今後の学習の一助となれば幸いです。



